30代の後半、当時の私は友人の起こした会社で働いていました。子供向けのキャラクターデザインのお菓子などを取り扱う会社の商品企画、デザイン、製造手配を行う部署で仕事に明け暮れる毎日。でも、子供たちが喜ぶお菓子を作りたい!という気持ちがあったので、忙しくても楽しく充実した日々をすごしていました。
そんなある日のことです。それまではデザインにばかり目がいっていて無頓着だったのですが、ふと、お菓子の原材料の安全性について気になりだしたのです。子供向けの商品でしたので高価にするわけにもいかず、原材料のコストを抑えることで収益を上げる方針が取られていました。そういった状況が気になって、私は原材料などについて調べ始めたのです。すると調べれば調べるほど、疑問が浮かび上がってきます。
「子供たちにこのようなものを与えて良いのか」
私の中に生まれた食に対する疑問はどんどん大きくなっていきました。
今思えば、そうやって私の体と心はガタガタになっていたのです。充実した日々のつもりでしたが、実際には不規則な生活が続いていました。残業は毎日、終電で帰るのも日常です。周りの同僚には体を壊して長期入院してしまった人もいました。私も生理痛・花粉症がひどく、いつも薬を机の引き出しに常備する有様です。食生活も乱れて、体重もグングン上昇し毎月記録を更新していきます。ついには年1回の健康診断で胃ポリープの疑いが見つかるなど栄養指導を受けるように指示される状況に陥ります。それからバランスのよい食事を取るようにと栄養指導を受けるも心当たりがありません。私には好き嫌いはありませんでしたし、肉も魚も野菜だって何でも良く食べていました。
そんなある日、今度は会社の同年代の同僚がガンで入院することになりました。それをキッカケに、いよいよ私も自分の食生活を改善することを本気で決意しますが、バランスの良い食事が何なのかがわかりません。私は自分が納得できる食生活を送るためにさまよいはじめました。
まず、肉や魚よりも、野菜やくだものを多めにした食生活を実践しはじめました。野菜やくだものを中心にして、1日に必要な食品量をグラムで計るなど、徹底した健康志向を目指しました。野菜ソムリエの資格も取り、ビタミンやミネラルなどの栄養素も意識するのですが不安は消えません。結局のところ、日々の食生活をどうすれば良いのかという確信の持てる答えは誰も教えてくれなかったのです。私は振り払えないもやもやで何かが違うと気づき、さらに納得できる食生活を探しました。
次に、私は玄米菜食にたどり着きました。料理教室に通い上手に調理することができるようになりましたが、減塩・油少な目の料理は今までの食事とはかなり違っていました。せっかく作って家族に食べてもらっても「味がない」「味が薄い」「まずくはないけどおいしくない」とかなりの不評です。
「体に良い食事なのになぜ受け入れてくれないのか」
私は病気が治る・長生きできる・ダイエット効果があると言われている玄米菜食が認められず、不機嫌になることも多くなっていました。
そんな日が続いたある日、取引先の副社長に呼び止められて小さな声でささやかれました。
「臼井さん。こんなこと聞いてごめんなさい。どこかご病気ですか?顔がとてもやせられましたけど、大丈夫ですか?」
私は、体重については玄米菜食によって適正体重に戻っていたものの、そんな声をかけられるような体になっていたのです。
「体によいものを食べているはずなのに、こんなことを人に心配されるなんておかしい!」
私は新たな疑問を抱くようになりました。
「おいしいと思わないのに、この食事を続ける意味はあるのかな。」
「体にいいという理由だけで食べているっていいのかな。」
正直、玄米菜食は心からおいしいと思えるわけではなかったので、油を使わない、塩が少ない、たくさんの材料が必要、といった制限や手間の多い料理法に、だんだんと苦しさを感じるようになっていったのです。
玄米菜食に疑問を抱くようになったせいで、私はすでに購入してしまっていた雑穀の使い道に困っていました。そこで何かよいレシピ本がないかと探していた私の目に「雑穀つぶつぶスープ」というタイトルが飛び込んできました。表紙のおいしそうな料理の写真が何かとてもキラキラして見えたのです。私は手にとって夢中でページをめくりました。それまで感じたことのない感動が私の中に湧き上がっていました。早速、本を購入して一路家に急ぎました。玄関に入るのももどかしい感じでスープを作りました。
「おいしい!」
すごく新鮮でやさしくて、でもなんだか懐かしい!
体が喜んでるって気がしました。次の日も次の日もつぶつぶスープ三昧です。どのレシピも拍子抜けするほど簡単なのに、出来上がったスープはどれも、不思議なコクとうま味があり、その多彩なおいしさにびっくりしました。食べてるとなんだか、心もウキウキしてくるのです。
私は玄米菜食の料理教室に通い始めた頃から仕事で矛盾を感じるようになっていました。子供たちが喜ぶお菓子を作りたいと言いながらも、原材料のコストを重視するせいで、子供たちの体に良い材料を使ったお菓子を提供することができなかったのです。私は苦しんでいました。
そんな中、私はつぶつぶに出会ったのです。学ぶ度に、毎回、想像を絶する発見があり、あまりにもシンプルなのに、体も心も大満足の料理やスイーツが次々と魔法のように作れる具体的な技に感動の連続でした。体験したことのない未知なる「つぶつぶ料理」の楽しさに魅せられてすっかりはまってしまった私は、「ああ、ここに答えがあった!」と夢中で学び続けました。
すると「つぶつぶ」でスタッフ募集をしていることを知りました。私は、このチャンスを生かさない手はない、と矛盾を抱えながら続けていた仕事を辞めて「つぶつぶ」のアルバイトになりました。そこから私の「つぶつぶ」ミラクル体験が始まったのです。商品作りが大好きだった私にとって、本物の食材たちに囲まれて働く矛盾のない毎日は夢のようでした。そこには私が求めていたコストという壁を越えて、心からおいしいモノづくりをしてお客様へ提供している奇跡の空間がありました。つぶつぶを実践していく中で、料理が楽しくなり、花粉症が治り、肌がキレイになり、自分の直感が信頼できるようになり・・・
などなど、様々な嬉しい変化がありました。
私はこうやって、つぶつぶマザーとなり、あなたにつぶつぶの感動を伝える立場になったのです。
私が「つぶつぶ」で感じた美味しさ、喜び、安心、心がキラキラ・ワクワク・ドキドキする感動を伝えたい!砂糖・卵・乳製品なしで感動のおいしさが味わえる、つぶつぶ料理やつぶつぶスイーツを私が育った街で伝えたい!味わってもらいたい!
私は、あなたにそんなつぶつぶの魅力をお届けできればと思っています。
(※あくまでも個人の体験談です。)
(※あくまでも個人の体験談です。)