現代人の肉食が地球温暖化を悪化させ、深刻な水不足や食糧危機を起こし8億人が飢え、20億人が栄養失調という事態を引き起こしています。
私たち人間が地球の未来のためにできること、それは、「高キビ」をエサにして大きくなった牛を食べるのではなく、人間が直接「高キビ」を食べることです。
「高キビ」のおいしさと栄養価を世界中の人が知って高キビ料理が広がれば食糧危機は解決します。
食糧危機がせまっていると言われている裏で
なんと世界の穀物生産量の8割が家畜のエサとして食べられている!
(牛は本来は草を食べる生き物です。)
世界中で牛のエサとして栽培されている高キビ。
その高キビを人間がハンバーグにして食べるようになったら、
食糧危機も、健康の危機も一気に解決します!
ルーツ
生まれはアフリカ、後に全世界で栽培!
高キビは、日本では別名モロコシ、英語名はソルガム(sorghum)、中国名は高梁(コウリャン)、韓国ではススと呼ばれる赤茶色の米粒大の丸いモチ種の雑穀です。生まれはアフリカですが、インドを経由して世界に広まりました。今でも世界中で栽培されていますが、牛のエサ、飼料としての栽培が主です。
立派に育った高キビは2mの高さまで成長します。昔から日本や韓国・中国では、高キビを粉にしてもちや団子などを作り食べてきました。
栄養
食物繊維は白米の20倍、
鉄は10倍でカラダイキイキ。
高キビは、食物繊維・マグネシウムや鉄分が多く、便秘や貧血を防いでキレイな肌を作ってくれます。また必須アミノ酸(たんぱく質)がバランスよく含まれ微量栄養素の宝庫です。糖や脂肪をエネルギーに変換する為に欠かせないビタミンB群も多く食べるだけで元気でタフなカラダが出来上がります。
【白米に比べての栄養比較】
ビタミンB群 | 3.45倍 |
---|---|
ビタミンE | 28倍 |
鉄 | 11.7倍 |
マグネシウム | 7倍 |
カルシウム | 3.2倍 |
亜鉛 | 1.9倍 |
マンガン | 2倍 |
食物繊維 | 19.4倍 |
※日本食品標準成分表の5訂増補をもとに算出(文部科学省)
(CAP)
食物繊維は白米の20倍!
「肉を食べればスタミナがつく」というのは本当でしょうか?
オリンピック金メダリストのカール・ルイスは、ビーガンになった最初の1年が最もよい記録を出したそうです。
他にもテニスのナブラチロワや、トライアスロンのデイブ・スコットなど、多くのトップ・アスリートがベジタリアン。
肉を食べなくても筋肉を維持し、体力をキープできることを、彼らは記録という形で証明しています。
賢いアスリートたちは、いち早く肉食をやめ、真のスタミナを穀物や野菜から摂取しています。
味
挽肉料理はおまかせ!
ジューシーでコクのある料理ができる!
高キビの炊きあがりはふっくらした赤茶色で、キュキュッとした歯ごたえと弾力が新鮮です。見た目が挽肉みたいなので自然塩で塩分とミネラルを補い、植物油を加えるとハンバーグやミートボールなど挽肉料理を楽しむことが出来ます。さらに、高キビに麹を加えて甘酒をつくると、砂糖もミルクもカカオ豆もいらないチョコ風味のクリームになります。
健康
高キビハンバーグのカロリーは
肉の1/5、ダイエット効果大!
世界で8億人もの人が飢えている一方で、先進国では肥満で成人病になる人が大勢います。日本では実に成人の1300万人(男性2人に1人、女性5人に1人)がメタボリック症候群。実は、肉に含まれている脂肪の多くは飽和脂肪酸で44度以上で溶けます。つまり人の体温の体内では、肉の脂肪は固体のまま残ってなかなか溶けません。さらに、肉のたんぱく質を消化するためには多くの炭水化物と、酸性を中和するための食物繊維が必要なため、どうしてもカロリーオーバーの食事になりがちです。肉食過多な人が肥満になるのはそのためです。しかし、高キビのハンバーグなら、カロリーは肉の1/5。炭水化物とタンパク質のバランスもよく、食物繊維もたっぷりです。確実にカラダの中からキレイになれてメタボリックの予防になります。
高キビハンバーグ 100g | 脂肪量7.4g |
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市販のビーフハンバーグ 100g | 脂肪量36.5g |
「肉を食べればスタミナがつく」というのは本当でしょうか?
オリンピック金メダリストのカール・ルイスは、ビーガンになった最初の1年が最もよい記録を出したそうです。
他にもテニスのナブラチロワや、トライアスロンのデイブ・スコットなど、多くのトップ・アスリートがベジタリアン。
肉を食べなくても筋肉を維持し、体力をキープできることを、彼らは記録という形で証明しています。
賢いアスリートたちは、いち早く肉食をやめ、真のスタミナを穀物や野菜から摂取しています。
環境
食料不足も一気に解決。
80億人でも食べていけます。
牛肉1キロを作る為にエサとしての穀物が10キロ以上必要です。現在、穀物の総生産量は年間約20億トンで、世界人口一人当たり約300キロの穀物が生産されています。しかし、通常大人1人に必要な穀物は年間約60キロです。この数字は生産量の8割の穀物を家畜のエサに使用していることを表しています。そして、その肉を私たちが消費しています。現在、高キビは主に牛のエサとして作られていますが、穀物は人間の食べ物で本来の牛の食べ物は草です。総生産量の穀物を地球上の人が食べれば80億人でも食べていくことができます。
(文責編集 つぶつぶグランマ ゆみこ)
参考書籍
◆森達也『いのちの食べかた』理論社◆ハワード・F・ライマン/グレン・マーザー『まだ、肉を食べているのですか』三交社◆ジョン・ティルストン『わたしが肉食をやめた理由』日本教文社◆中村三郎『肉食が地球を滅ぼす』ふたばらいふ新書◆大谷ゆみこ『未来食 ?環境汚染時代をおいしく生き抜く?』 メタ・ブレーン◆新谷弘美『病気にならない生き方』サンマーク出版◆エリック・シュローサー『ファストフードが世界を食いつくす』草思社◆クリストファー・フレイヴィン『地球環境データブック2006?07』ワールド ウォッチ ジャパン◆レスター・ブラウン『フード・セキュリティー だれが世界を養うのか』ワールド ウォッチ ジャパン◆映画『いのちの食べかた』ニコラス・ゲイハルター監督◆丸元淑生『生命の鎖』飛鳥新社◆ジェレミー・リフキン『脱牛肉文明への挑戦』ダイヤモンド社